2015年5月20日水曜日

http://s.ameblo.jp/tsubota-nobutaka/

http://s.ameblo.jp/tsubota-nobutaka/
人の親切に対する自分の気持ちを言葉に表すとき、なんと言いますか?
ありがとう。

相手の心により届くようにするには、どうしたらよいと作者は考えていますか?


問2
恐ろしい思い違いとは?

自分は客であり、金を払っている以上、それに値するサービスを受けるのはあたりまえだ。

なぜ、上記は恐ろしい思い違いだと作者は考えるのですか?

いくらお金を持っていたとしても、だれもいなかったら何の役にも立たない、と言う事を忘れているから

問3

有り難い=めったにない、と反対になる言葉

あたりまえ

問4

使い勝手のよい言葉とは

どうも

なぜ、使えるか?

どういう時、どうもを使いますか?

問5

古くは神仏の尊さについて使われた言葉だった。



http://s.ameblo.jp/seirangijuku-jukucho/

2015年5月1日金曜日

論説文とは、その『説明』の方法

◆目次
論説文とは
 (1)論説文の成り立ち
 (2)“筆者の主張”とは
 (3)本文のどこが重要か
 (4)元々の論説文のどこを抜き出したかによって生こる現象
  ★見解が書かれた部分がいくつかあり、それらの中に最も伝えたい事(主張)がある論説文
  ★見解が書かれてある部分が複数でない論説文
  ★『主張』らしいものが無い論説文
説明方法
 (1)客観的事実を示す
  (筆者の見解について述べている客観的事実)
  (筆者の見解ではないもの(筆者の見解と無関係のもの)について述べている客観的事実)
  (客観的事実の重要度)
 (2)繰り返す
 (3)まとめる、分かりやすくする
 (4)疑問点や問題点を指摘する
 (5)具体例を挙げる
 (6)その他、2つで1つのセットになっている説明方法
  ★比較 (日本と西欧、過去と現在など、色々なものを比較する)
  ★逆接 (AしかしB、確かにAと言えるがB)
  ★否定のち肯定 (AでなくB。AよりもBのほう。AというよりB)、
  ★まとめ (AすなわちB、AつまりB、A要するにB)
  ★さりげなく例を挙げる (AといったB、AのようなB、AなどのB)
  ★順接 (AだからB)
最後に

●論説文とは

A 「昨日の野球の試合、すごかったよなぁ。」
B 「え?何かあったん?」
A 「9回裏に5点差ひっくり返してサヨナラ勝ちやで。」
B 「へ~。」
A 「2アウトでランナー無しから逆転してんで。」
B 「ランナー無しから?すごいなぁ。」
A 「な?すごいやろ?」
・・・いきなり何の話だ?と思ったかもしれませんが、この何気ない、日常の会話。実はこれが論説文です。
論説文とは、簡単に言うと説明文
誰かに自分の言いたいことを分かってもらうための文のことです。

この会話では、A君がB君に対し、昨日の野球の試合の展開がすごかったことを説明していますね。だから論説文と同じです。

繰り返しになりますが、論説文とは簡単に言うと説明文
何か伝えたいこと、言いたいことが筆者にあって、それを読者に伝えるために色々と説明をしている文章です。
そして筆者が自分の見解(ものの見方、考え方、意見)を伝えることが論説文の目的です。

『筆者の見解(伝えたいこと)』と、それを『読者に分かってもらうための説明この2つで論説文は成り立っています
式で表すと、
見解(筆者の価値観を表している部分)』+『説明』=論説文、となります。

もう少し詳しく言うと、文中で筆者が何らかの『見解』を示すと、それに対する『説明』がしばらく続き、それが終わるとまた何らかの『見解』が示され、それに対する『説明』がまたしばらく続く、というように、『見解』『説明』交互に来ます

また、『見解』と『説明』とでは『説明』のほうが文章に占める割合が圧倒的に多いということも知っておきましょう。

文章の大半が『説明』ということもあり、論説文を読むときの感覚としては、今自分が読んでいるのは何についての『説明』なのか、何を説明しているのか、という発想で文章を読むと理解しやすいはずです。

読んでもよく分からない部分に出くわしても、「何かを説明している文だ」という意識を持っていると、「あぁ、そういうことか」と後々分かることもよくあることなので、この発想を持って論説文を読むと理解しやすいでしょう。


論説文は、筆者が思っていることや考えていることを文章にしたものなので、伝えたいこと(筆者の見解)自体は文章のアチコチに何個もありますが、それらの中でも“最も”伝えたいこと」が、国語でいう“筆者の主張になります。
言い方を換えると、
「伝えたいこと(筆者の見解・考え・意見)」であってもそれが「最も」でないのなら、それは“筆者の主張”だとみなされません


本文で重要な部分「筆者の見解が書かれてある部分
本文で最も重要な部分は、『主張(最も伝えたい見解)』が書かれてある部分です。

また論説文では色々なことが説明されるわけですが、そういった『説明』については、その要点が書かれてある部分もそれなりに重要なポイントです。

ただし『説明』には、筆者の見解(とイコールの内容)に関する説明と、そうでない内容に関する説明2種類があり、筆者の見解(とイコールの内容)に関する説明のほうが重要で、そうでないほうはあまり重要ではありません

これについて詳しくはまた後で説明するので、ここでは『説明』にも重要なものとそうでないものがあるんだな、ということを知っておくだけでよいです。

論説文の中身を重要度が高い順に並べると、
『主張(最も筆者が伝えたい見解)』

『筆者の見解』

筆者の見解についての『説明』

筆者の見解でないものについての『説明』
となります。


上で説明したとおり、論説文は「筆者の見解」+「説明」で出来ています。
そして本文のアチコチに「筆者の見解」は書かれてあり、その中で最も伝えたいことが『主張』となる、これが基本なんですが、国語の読解問題で読む文章は、元々は何十ページ、何百ページもあるような文章から、ほんの一部を抜粋したものです。
そのため、
抜き出す部分によっては『主張』にあたる「筆者の見解」が特に無かったり、本来なら本文のアチコチに書かれてあるはずの「筆者の見解」が、読解問題で読む文章には1箇所ぐらいにしかなかったりといったことが起こります。

例えば第1段落から順番に、
1:筆者の見解、2:説明、3:説明、4:筆者の見解、5:考え、6:説明、7:説明、8説明、9:筆者の主張、10:説明
という、全部で10段落で出来た論説文があったとします。

ここから、
1~4段落を読解問題の文章として使用した場合は、
「1:筆者の見解、2:説明、3:説明、4:筆者の見解」なので、『筆者の主張』がない文章を読解問題として解くことになります。
5~8段落を使用した場合は、
「5:筆者の見解、6:説明、7:説明、8説明」なので、『筆者の主張』がない上に「筆者の見解」も1つしかない文章を解くことになります。
6~8段落の場合だと、
「6:説明、7:説明、8説明」なので、もはや「筆者の見解」すらない文章を解くことになります。まぁこれはさすがに滅多にないですが。

このように、元々の文章のどこを抜粋して読解問題のための文章とするかで、『筆者の主張』があったりなかったり、「筆者の見解」が書かれた部分が1箇所しかなかったり等、色々なことが起こり得ます。
なので、そういうことも踏まえた上で、アタマを柔らかくして文章を読むようにしましょう。

読解問題で登場する論説文のタイプを、大まかですが一応まとめておいたので参考にしてみてください。

「見解」が書かれた部分がいくつかあり、それらの中に最も伝えたい事(主張)がある論説文
文章のあちこちにある「筆者の見解」のうちどれが『筆者の主張』かを見抜く、最もオーソドックスなタイプの文章。

見解が書かれてある部分が複数でない論説文
疑問点や問題点を挙げ、それに筆者が答えるなど、
何か1つのことについて筆者が見解を示し、あとはそれについての説明がひたすら続くようなタイプの文章。

★『主張』らしいものが無い論説文
筆者の見解が書かれてある部分が本文に複数あるものの、それらのうちどれが最も重要なのかの判別がしにくい文章。
とある事について淡々と述べるような、文章に起伏がイマイチない、盛り上がりに欠けるタイプの文章がコレです。
携帯電話などの取扱説明書を仮に論説文調で書いたとしたら、こういう文章になるでしょうね。
「このボタンを押すとメール画面になります。このボタンでカメラが起動します。」などといった説明で、どれが最も重要なのかを考えてもあまり意味がないのと同じです。

いずれにせよ、論説文が「筆者の見解」+『説明』で出来ていること自体に変わりはありません


●説明方法

論説文では、筆者が自分の見解を読者に伝えるために色々な方法を使って『説明』をしています。
その筆者が行う『説明』には次のような方法があります。
(1)客観的事実を示す
(2)繰り返す
(3)まとめる、分かりやすくする
(4)疑問点や問題点を指摘する
(5)具体例を挙げる
(6)その他、2つで1つのセットになっている説明方法
ここで挙げているのは私が独自で分類したものなので、人によっては分け方や言葉の言い回しがこれとは違ったりするでしょうが、多少の違いこそあれ、誰が分類してもこれと似たような感じになるはずなのでそこは気にする必要は無いでしょう。

では以下、これらを順に説明していきます。


観的事実というのは、「富士山は日本で一番高い山である」や「地球は約46億年前に誕生した」のように、誰の目から見てもそうだ、そうとしかいえない、そうだと思われているもののことで、一般論、常識、社会通念、過去の出来事や歴史上の出来事、体験、経験、データなど色々あります。

論説文は筆者が読者に自分の見解を納得させるため、色々な方法で『説明』をしますが、よく使われるのがこの“客観的事実”です。

客観的事実を文中で示すことで、話に説得力を持たせることが出来るワケですね。

どのように客観的事実を使って『説明』するのかについては、この後の『(2)繰り返す』でまとめて説明しているので、詳しいことはそちらで確認してください。

なお、“客観的事実”には「筆者の見解」について述べている客観的事実と、
「筆者の見解ではないもの(筆者の見解と無関係のもの)」について述べている客観的事実とがあります。

これからそれを説明していきますが、最初のうちは難しいと思うので、とりあえずザッと読んでみてください。「あ、分からんわ」と思ったら次の「(2)繰り返す」に飛んでもらっても構いません。


この“客観的事実”は、筆者が自分の見解の正しさを証明したり補強したりするために文中に用意される客観的事実です。

えばクラスの中でC君が一番走るのが速いということを伝えたいとき、C君の足の速さを証明するデータ(100mを11秒台で走った記録がある等)を示せば、C君のことを知らない人でも「あぁC君が一番足が速いんだな」と納得することが出来ますよね。
「C君の足の速さを証明するデータ」が、ここで言う“筆者の見解について述べている客観的事実”です。

この客観的事実は、筆者が自分の見解の正しさを証明するためのものなので、その内容は「筆者の見解・考え・意見」を肯定するものであり、「筆者の見解・考え・意見」とイコールの内容となります。
先ほどの例で言うと、「C君が一番走るのが速い(見解)」と、「100mを11秒台で走った記録がある(客観的事実)」とは、内容的にイコールですよね。

このように、客観的事実を示すことで筆者は自分の考えの正しさを『説明』しているわけですが、この場合の客観的事実は『筆者の見解』を表すものでもあるので、文章を読んでいると、今自分が読んでいるのは『筆者の見解』なのか『説明』なのか、その区別がつきにくいといったことが起こります。
『見解』でもあり『説明』でもあるのがこの「筆者の見解について述べている客観的事実」です。

筆者が自分の見解を伝えるとき、なぜ自分がそういう見解を持つのかということを説明するため、自分の考えとは異なる考えを文中で示すことがわりとよくあります。自分の見解に話をつなげるための導入に使ったりするわけですね。
そういった考えについても、客観的事実を示すことがあります。
これが、“筆者の見解ではないもの(筆者の見解と無関係のもの)について述べている客観的事実”です。

「筆者の見解ではないもの(無関係のもの)」について述べている内容の“客観的事実”なので、この場合の“客観的事実”は当然、「筆者の考え・意見・見解」とイコールではない内容になります。
そのため、先ほどとは違い、『筆者の見解・考え・意見』なのか『説明』なのか、その区別はつきます

筆者の考えなどを伝えるのが論説文の目的なので、筆者の見解ではないもの(筆者の見解と無関係のもの)について述べている客観的事実(「筆者の見解」とイコールではない)よりも、筆者の見解について述べている客観的事実(「筆者の見解」とイコール)の方が重要度はとなります。


論説文では重要なことを説明する際、何度も繰り返して説明するという方法がとられることがよくあります。(見方を変えると、重要でないことは繰り返して説明しないということでもあります。)

このとき、
言葉を変えて繰り返す(重要なことを別の表現にして繰り返す)場合と、
言葉を変えずに繰り返す(重要なフレーズを繰り返す)場合2種類があり、
どちらの場合も、何が繰り返されているのかを把握することが重要となります。

また繰り返す内容についてですが、
筆者の見解、それが読者に伝わるように繰り返す場合や、
とある客観的事実、それが伝わるように繰り返す場合などがあります。

具体的にどういうことか、例文を使って説明していきます。

(自分の見解言葉を変えて繰り返す + 重要なフレーズを繰り返す
 他人の心を知ることが、いかに不可能でも、相手の心を知ることができると信ずること、けっして心の通いあいを断念しないこと、それが人間のやさしさだ。不可能でありながら、なおもそれを信じつづけることで、人間の社会はなりたっている。そしてそれは、他人に対してよりも、まずなにより自分に対するいとおしみから始まる。競争といったって、他人との関係にすぎない。自分の心を見つめるなかで、人間のやさしさは生まれてくるものだ。考えてみれば、自分というもののなんとわからないことか。他人の心がわからない以上に、自分の心もよくわからない。人間というものの弱さ、はかなさ、さびしさ、それらがからまりあっている。争われている世の底に、人間のやさしさだけは共通している。そこに目をやることが、争いのなかで忘れられがちではあるが、そこだけは別な人間はいない。

(森毅「まちがったっていいじゃないか」より引用)
上の文章で、何が繰り返されているか、分かるでしょうか?
繰り返されている部分を赤色にするとこうなります
 他人の心を知ることが、いかに不可能でも、相手の心を知ることができると信ずること、けっして心の通いあいを断念しないこと、それが人間のやさしさだ。不可能でありながら、なおもそれを信じつづけることで、人間の社会はなりたっている。そしてそれは、他人に対してよりも、まずなにより自分に対するいとおしみから始まる。競争といったって、他人との関係にすぎない。自分の心を見つめるなかで、人間のやさしさは生まれてくるものだ。考えてみれば、自分というもののなんとわからないことか。他人の心がわからない以上に、自分の心もよくわからない。人間というものの弱さ、はかなさ、さびしさ、それらがからまりあっている。争われている世の底に、人間のやさしさだけは共通している。そこに目をやることが、争いのなかで忘れられがちではあるが、そこだけは別な人間はいない
まず、「人間のやさしさ」というフレーズが何度も登場していることを確認してください。
これが、“言葉を変えずに繰り返す(重要なフレーズを繰り返す)”にあたります。

読解のコツの1つに、主語述語に注意して読む」というのがあります。

「人間のやさしさ」というフレーズが文章のどこにあるかに注目してください。なるほど、と思えるはずです。

言葉を変えて繰り返す(重要なことを別の表現にして繰り返す)”のほうについてですが、
まず初めの文、『相手の心を知ることができると信ずること、けっして心の通いあいを断念しないこと、それが人間のやさしさだ。』、これ文自体がすでに「言葉を変えて繰り返す」のパターンになっています。

変わっているのは言葉(表現)だけ意味合いは一緒

た次の文、「それを信じつづけること」の部分と「相手の心を知ることができると信ずること」も内容的に一緒
なので、イコールで結ぶとこのようになります。
「相手の心を知ることができると信ずること」
   ||      ||
   ||   「心の通いあいを断念しないこと」
   ||      ||
   ||   「それが人間のやさしさだ」
   ||      ||
「それを信じつづけること」

また、「それは自分に対するいとおしみから始まる。」と
「自分の心を見つめるなかで、人間のやさしさは生まれてくるものだ。」については、
「自分に対するいとおしみ」の部分と「自分の心を見つめる」の部分が、表現は違えど意味合いは似たようなものですし、「それは(中略)始まる」「人間のやさしさは生まれてくる」の部分も言葉を変えて繰り返しているといえます。

そしてこの後の文、「人間のやさしさだけは共通している」「別な人間はいない」の部分も、言葉を変えて繰り返していると言えます。
「自分に対するいとおしみ」
   ||
「自分の心を見つめる」
「それは、(中略)始まる」
   ||
「人間のやさしさは生まれてくるものだ」
「人間のやさしさだけは共通している」
   ||
「別な人間はいない」

ではもう1つやってみます。

客観的事実言葉を変えて繰り返す
 私が今こうして書いている文章には、句読点がある。それは当然のこととして、私にも他のほとんどすべての人にも容認されている。けれども、日本語の文章にテンやマル、カッコ、カギカッコ、ダッシュ、疑問符、感嘆符その他、実にたくさんの文章記号が入ってきたのは、明治になってからのことであって、それ以前には、これらの記号は使われなかった。もちろん例外は多少あるとしても、日本人がいっせいにテンやマルを文章につけだしたのは明治初年代からのことである。明治六年に『小学国語読本』がこれを採用したときから、文章表記における革命的変化への道も開かれたらしい。

(大岡信「『忙即閑』を生きる」より引用)
これも“言葉を変えて繰り返す”のパターンですが、今度は客観的事実の場合です。
繰り返しの部分をまた赤色にしてみます。
 私が今こうして書いている文章には、句読点がある。それは当然のこととして、私にも他のほとんどすべての人にも容認されている。けれども、日本語の文章にテンやマル、カッコ、カギカッコ、ダッシュ、疑問符、感嘆符その他、実にたくさんの文章記号が入ってきたのは、明治になってからのことであって、それ以前には、これらの記号は使われなかった。もちろん例外は多少あるとしても、日本人がいっせいにテンやマルを文章につけだしたのは明治初年代からのことである。明治六年に『小学国語読本』がこれを採用したときから、文章表記における革命的変化への道も開かれたらしい。
表現は違うが内容は似たようなもの(赤色の部分)をイコールで結ぶと、
「句読点」
  ||
「テンやマル、カッコ、カギカッコ、ダッシュ、疑問符、感嘆符その他」
  ||
「文章記号」
  ||
「文章表記」
「文章記号が入ってきたのは、明治になってから」
  ||
「いっせいにテンやマルを文章につけだしたのは明治初年代から」
  ||
「明治六年に文章表記における革命的変化への道も開かれた」
要するに、「明治初期に文章記号を使うようになった」という客観的事実が言葉を変えて繰り返されているワケです。

客観的事実とは、先ほども述べたとおり、一般論、常識、社会通念、過去の出来事や歴史上の出来事、体験、経験、データなど、誰の目から見てもそうだ、そうとしかいえない、そうだと思われているもののことですが、このように、具体例として客観的事実が示されるときは、「繰り返し」がよく使われます

論説文の『説明』では具体例として客観的事実がよく使われること、その際、重要なことは言葉を変えてあるいは変えず繰り返すという方法がよく使われることを知っておきましょう。

何が繰り返されているのかが把握できるようになると、論説文の読解はかなりしやすくなりますが、“言葉を変えて繰り返す(重要なことを別の表現にして繰り返す)”については、それが繰り返しだとすぐに気付くには慣れが必要です。

最初のうちはなかなか繰り返しに気付けなかったり、気付くのに時間がかかりすぎたりで、「逆に読解しづらいわ!」と感じることもあると思いますが、「繰り返しにすぐに気付ける力」は、文章の難易度が高ければ高いほど役に立つ力なので、普段から意識して練習して欲しいと思います。
とはいえ、
文章の難易度が低いうちはこの力が無くてもそれなりに読解できてしまうので、効果を実感しづらいかもしれませんが。


説明などがある程度長くなったとき、それまでの内容を簡潔にまとめて、何の話をしていたのかを読者に分かるようにするという『説明』方法です。

筆者の考えについて『説明』していたのをまとめた場合は、当然その内容は筆者の考えを簡潔に表現したものとなり、他者の考え(一般論)について『説明』していたのをまとめた場合は当然、一般論を簡潔に表現したものとなります。

まとめるときは、「すなわち」、「つまり」、「要するに」、「このように」などの言葉が使われ、これらの言葉の直後にそれまでのまとめが来ます。
読解するときはこれらの言葉の直後に注意しましょう。

また、「すなわち」や「つまり」などは、単に長い説明を簡潔にまとめるだけでなく、筆者の独特の言い回しや難しい表現が文中で出たときなどにそれがどういう意味かを簡潔に説明するためにも使われます
要するに“語句説明”ですが、分かりやすくするという意味では結局同じです。

ここで解説した「まとめる、分かりやすくする」は、上で解説した説明方法の1つ「言葉を変えて繰り返す」でもあると言えます
「AすなわちB」という文はA=Bということであり、表現が違うだけで内容は同じ
「言葉を変えて繰り返す」の中には、ここで説明した「まとめる、分かりやすくする」も広い意味で含まれるといえるでしょう。


一般的にはこう言われているけど、果たして本当にそうだろうか、というように、
とあることについて疑問点や問題点を指摘し、それに対して筆者が自分の見解(解決策など)を述べていくという説明も、良く使われる方法です。

TVショッピングで、「でも(値段が)お高いんでしょう?」という疑問点、問題点を指摘し、「いえいえ、大変お求めやすい価格になっております」という答えを示すことで、商品の良さを視聴者にアピールする、という説明方法がとられることがありますが、これと同じような説明方法が論説文でも時々使われるということです。

疑問点や問題点を指摘した後すぐに筆者の見解が来ることもあればそうでないこともあるので、今自分が読んでいる文が筆者の見解についての説明なのか、あるいは他者の意見(一般論)についての説明なのか、に注意して読むことに変わりはありません。

ハッキリした解決策が示されることもあれば、ゆる~く筆者の見解が示されることもあるなど、多少の温度差はありますが、疑問点や問題点の後にはそれに対する答えが筆者の見解として述べられるのが普通なので、その点に注意して読むとよいでしょう。


論説文では客観的事実を示したりなどして説明するわけですが、このように、論説文では説明の内容が分かりやすくなるような具体例が文中に時々入ります
このとき、
例えば~」のような言葉で前置きしてから具体例が挙げられるのならば、これから具体例が来るんだということがスグに分かりますが、前置き無しで具体例は挙げられることの方が多いので、その場合、今自分が読んでいる部分が具体例だということに自力で気付く必要があります。

まぁ注意して読んでいれば前置きが無くてもそこが具体例のだというのは意外と分かるものなので、あまり神経質にならなくてもよいでしょう。
読解するときに、自分で「例えば~」の言葉を補って読むと分かりやすかったりするので、そうしてみるのも一つのテです。
前置きがあるのなら当然そんな言葉を補う必要はありませんけどね。

ただし、「この文は具体例だ」と分かっても何についての具体例なのかが分からないと意味がありません
具体例が書かれてある前後の文を見れば、何についての具体例なのか、何のことを例えているのかは分かります。注意して読みましょう。


より正確な読解をするため、ここからは少し細かい部分についても述べていきます。

論説文での『説明』は、2つで1セットみたいな形で説明されることが多いというか、結果的にそういう形になっていることが多いという特徴があります。
「一般論」と「筆者の見解」の関係もそうですね。

ここではそういった、2つで1つのセットになっている説明方法を色々まとめてみました
一部はこれまでに説明してきたことと内容がかぶりますが気にしないで下さい。

比較 (日本と西欧、過去と現在など、色々なものを比較する)
何かと何かを比較した論説文というのはよくあります。
日本の文化と西欧の文化を比較する、などはその典型例。文化以外にも、建築や芸術など、色々あります。
このテの文章を読解するときは、日本についてなのか西欧についてなのか、というように、今自分が読んでいるのがどちらのことについての説明なのかに注意して読みましょう。
逆接 (AしかしB、確かにAと言えるがB)
『逆接』とは、「彼は格好良い。しかし酒癖が悪い。」のように、前の文から予想される内容とは異なるような文が後に来る場合の接続です。
内容が逆の文をつなげるのが逆接だ、という認識でも、まぁイイでしょう。

で、その逆接の中でも特に注意すべきなのは、一般論(他者の意見)を述べた後に筆者が自分の見解を述べる場合に出てくる逆接です。
文章の流れで言うと、
「一般論→(逆接)→筆者の見解」や、
「一般論→(逆接)→一般論に対し筆者が問題点・疑問点を指摘→筆者の見解」、のような場合です。

どちらの場合でも逆接のに筆者の見解が来ます
論説文では筆者の見解の方が重要なので、「AしかしB」で言えばのほうが重要となります。
読解するときはBのほうに注意しましょう。
否定のち肯定 (AでなくB。AよりもBのほう。AというよりB)
否定と肯定がセットになった説明方法、とでも言えばよいでしょうか。
「AでなくB」、「AよりもBのほう」のように、否定(またはそれに近い)した後に肯定するという文章の流れの説明方法です。

重要なのはB(肯定)のほうで、読解するときはA(否定)のほうは参考程度にサラっと読み、B(肯定)のほうに注意して読むのが上手い読み方です。

例えば「私が好きなのは野球ではなくサッカーだ」という文の場合なら、「私が好きなのはサッカーだ」でじゅうぶん文の内容は伝わりますよね。
A(否定)とB(肯定)とでは、B(肯定)の方が重要だということを知っておきましょう。

主語述語に注意して読む」のが読解のコツの1つですが、それを実践していれば自然にBのほうに注意して読むことになるはずです。
まとめ (AすなわちB、AつまりB、A要するにB)
上ですでに説明していますが、2つで1つのセットになっている説明方法の例の1つとして、改めて簡単に解説しておきます。

説明などがある程度長くなったとき、それまでの内容を簡潔にまとめて、何の話をしていたのかが読者に分かるようにします
数式で表すとA=Bの関係ですね。

筆者の見解についての説明が続いた後に「すなわち」などの言葉が来たときは当然、筆者の見解のまとめが来ます
一般論など他者の意見についての説明が続いた後に「すなわち」などの言葉が来たときは、当然、一般論のまとめが来ます
何がまとめられているのかに注意しましょう。

読解するときは、簡潔にまとめられているBの方を注意して読むとよいでしょう。
さりげなく例を挙げる (AといったB、AのようなB、AなどのB)
論説文では例を挙げて説明するということがよく行われますが、上で説明した「具体例を挙げる」のように、例は、ガッツリ挙げられるよりもさりげなく挙げられることのほうが多いです。

「リンゴや桃、スイカ、バナナ、マンゴーといった果物は~」や、
「リンゴや桃、スイカ、バナナ、マンゴーのような果物は~」、
「リンゴや桃、スイカ、バナナ、マンゴーなどの果物は~」という文だと、
『果物』には「リンゴや桃、スイカ、バナナ、マンゴー」などがあることが、例として説明されています。

「AといったB」、「AのようなB」、「AなどのB」という文では、の具体例になっているということです。
論説文ではこのようにサラっと例が挙げられたりします。注意しましょう。

また、AとBはイコール(A=B)なので、そういう意味では上で説明した「まとめ」と似ているといえます。
読解するときは、Aのほうは参考程度にサラっと読み、のほうに注意して読むのが上手い読み方です。
順接 (AだからB)
いわゆる原因(A)と結果(B)の関係です。
これもAとBで1つのセットになっていると考えてよいでしょう。
理由を問うなどの問題はよく出題されるので、読解するときはもちろん、問題を解くときも注意しましょう。


●最後に

このように、『説明』には色々な説明方法がありますが、最初にも言ったとおり、
『見解』『説明』とが繰り返される (何らかの「見解」が示されると、それに対する「説明」がしばらく続き、また何らかの「見解」が示され、その「説明」が行われる)ことに変わりはありません。

論説文は、何かを説明している文章です。
今自分が読んでいるのは何についての『説明』なのか、何を説明しているのか、ということを意識し、その上でどういう説明方法が使われているのかに気をつけて読むと、慣れないうちは難しいかもしれませんが、論説文の読解はかなりしやすくなるはずです。
授業時間
中学国文法講座
中学古典講座
現代文読解講座
文法用語集
古文重要単語
休み時間
ミニトーク
塾講師徒然草
変換ミス
合格応援
足跡帳
足跡者名簿


合格祈願
 
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問いの文への印の入れ方

◆目次
問いの文に印を入れる目的
印の入れ方
問いの文のどこにどのような印を入れるのか
 (1)こういう風に答えなさいと指示されている部分へのチェック
 (2)本文の内容が予想できる部分へのチェック
●補足 選択肢の文まで見る必要はナシ
まとめ

●問いの文に印を入れる目的

問いの文に関しては、
こういう風に答えなさいと指示されている部分と、本文の内容が予想できる部分に印を入れます。

問いの文にを入れる主な目的は、凡ミスによる失点を防ぐこと。
「抜き出しなさい」と指示されているのに抜き出さずに答えて×とか、そういう単純ミスを防ぐために行います。

また、を入れておくとどう答えればいいのかパッと見るだけで分かるので解答するときにムダにもたつかなくなります
考えたり見直したりするための時間の確保にもつながるので、必ず本文を読む前にチェック(印)を入れてください

また問いの文によっては、本文の内容を事前にある程度把握できる場合があります
特に物語文や随筆文では把握できる場合が比較的多いです。

何について書かれてある文章なのか、何に注意して読めばよいのか、といったことが前もって分かると何かと好都合ですので、やはりそういう部分にもチェックを入れます。

●印の入れ方

印の入れ方ですが、重要な部分の横に波線を引くか、○でグルっと囲むと良いでしょう。
誰かに見せるものでもないので、あとで自分が見て分かるチェックならOK。要は目立てばいいんです。

ちなみに線を引く場合は、直線ではなく波線を引きます
赤ペンや赤鉛筆なら真っ直ぐな線でも目立つでしょうが、テストのときに使えるものは黒のシャーペンもしくは黒鉛筆です。
実際に線を引いてもらうと分かると思いますが、黒で直線だと全く目立ちませんので、波線で目立つようにします。

テストのときはもちろん、普段の勉強のときも、
読解問題を解くときは波線や○印などで必ずチェックをするクセを付けましょう

は、実際にどこにどのように印を入れるのかについて、今から説明していきますが、ここで示されている印の入れ方はあくまで一例、サイト管理人である私ならこう印を入れるという例です。
すでに自分なりの方法で印を入れる癖を身につけている人はそのやり方で行きましょう。
要は自分が見てどこに注意して答えればよいのかが分かればよいので。

一応、私がしている印の入れ方についてザックリ説明しておくと、
重要な部分には波線を引き、さらに注意を要する部分があればそこを○で囲む、というのが私のやり方になっています。

●問いの文のどこにどのような印を入れるのか

こういう風に答えなさいと指示されている部分とは、「答えるときに注意しなければならない部分」のことです。
どこが注意しなければならない部分か、どのように印を入れていくのか、例文を使って説明していきます。

例1ぼう線部Aと同じ意味の表現を文中から20字で抜き出しなさい。
例2ぼう線部Aと同じ意味の表現を文中から20字以内で抜き出しなさい。
「こういう風に答えなさいと指示されている部分」に印を入れるわけですが、
例1を入れるべき重要部分「20字で」「抜き出しなさい」の2箇所、
例2「20字以内で」「抜き出しなさい」の2箇所。

具体的にはこれらにそれぞれ波線を引きます
(国語は縦書きなので、実際にはこれらの重要部分の右横に縦に波線を引くことになります。)

そしてさらに、
例1については「20字で」の「で」の部分、
例2については「20字以内で」の「以内」の部分を、それぞれ○でグリっと囲んで目立つようにしておきます。

「20字で」答えるのと「20字以内で」答えるのとでは答え方が違います
なのでこういった部分は、特に目立つように○で印をしておきます。

「20字」は20字じゃないとアウト。1字でも多かったり少なかったりしたら×です。
「20字以内で」は、以内なので20字じゃなくてもOK。ただし、これには少し注意すべき点があります。

国語には「最低8割は書け」という暗黙のルールがあります。

この例だと「20字以内」なので、20×0.8=16、つまり16字以上は必ず書かねばなりません。
20字以内ということは10字とかでもOKでは?と思う人もいるでしょうが、それはアウト。
15字以下で解答すると×になります。(もちろん15字もアウト。)

「20字以内で」という指示は、実質「16字以上20字以内」で解答しなければならないという意味になります。
8割ルールは覚えておきましょう。

あとチェックする部分は、「抜き出しなさい」の部分ですね。
「説明しなさい」や「答えなさい」といった問いと違い、
「抜き出しなさい」は、文中の語句を一字一句、漢字は漢字、平仮名は平仮名で答えなければならない、ちょっとでも違ったら即アウトというシビアな指示です。
なので、こういう部分にも必ず印を入れておきます。

こんな感じで、どう答えるのか、答える上で注意が必要な箇所パッと見ただけで分かるようにしておきましょう。
実際にやってみると分かると思いますが、これをするだけでかなり解答するのが楽になり、凡ミスする率も減ります。
必ずして下さい。

なお、先ほども言いましたが、重要部分には波線、特に重要な部分には○印というのは、あくまで私のやり方です。
これ以外の方法で印を入れる癖をすでに付けているという人はそのやり方をどうぞ続けてください。
誰かに見せるものでもないので、自分が見て分かるチェックならどういう印を入れようが自由です。

では以下、残りの例文について、印を入れる部分をサクっと述べていくことにします。


例3ぼう線部Aと同じ意味の表現を文中から20字以内で答えなさい。
印を入れる部分は「20字以内で」。
「20字」波線を引き、「以内」でグリっと囲む。


例4なぜ筆者は○○と言っているのか、その理由を述べている一文を抜き出しなさい。
印を入れる部分は「なぜ」、「理由」、「一文」、「抜き出しなさい」の4箇所。
「なぜ」、「理由」、「一文」でグリっと囲み、「抜き出しなさい」波線

この問いで注意すべきは答え方
理由を答える場合答えの最後は必ず「~から」「~ので」にしなければなりません
今回は抜き出し問題なのでノーチェックでもこういう答え方が自然に出来るかもしれませんが、それでもやはり印は入れておくべきでしょう。
なお、印に関しては「なぜ」か「理由」のどちらか一方にだけ○をするだけでも良いでしょうね。
答え方(最後を「~から」にする)に注意しなければならないということは片方だけへのチェックでも分かるので。


例5なぜ筆者は○○と言っているのか、その理由を述べている部分を15字以上25字以内で答えなさい。
印を入れる部分は「なぜ」、「理由」、「15字以上25字以内」。
「なぜ」、「理由」でグリっと囲み、
「15字以上25字以内」には波線を引いてさらに数字で印を付ける。


例6なぜ筆者は○○と言っているのか、その理由を述べている文の冒頭の五文字を抜き出しなさい。
印を入れる部分は「なぜ」、「理由」、「冒頭の五文字」と「抜き出しなさい」の4箇所。
「なぜ」、「理由」でグリっと囲み、
「冒頭の五文字」「抜き出しなさい」のそれぞれに波線を引き、「冒頭」「五文字」で囲む。


例7なぜ筆者は○○と言っているのか、その理由を述べている30字以内の部分を本文中から抜き出し、その初めと終わりの5文字を書きなさい。
印を入れる部分は「なぜ」、「理由」、「30字以内」、「抜き出し」、「初めと終わりの5文字」。
「なぜ」、「理由」でグリっと囲み、
「30字以内」、「抜き出し」、「初めと終わりの5文字」にはそれぞれ波線を引き、「以内」、「5文字」○印
「初め」と「終わり」にも○を入れてもいいかもしれません。


例8なぜ筆者は○○と言っているのか、その理由を20字以内で説明しなさい。
印を入れる部分は「なぜ」、「理由」、「20字以内」。
「なぜ」、「理由」○印「20字以内」波線を引き、「以内」には○印
なお、「説明しなさい」は抜き出しとは違い、一字一句を気にする必要はないので、私の場合は特にここに線を引いたりはしません。
それよりも答え方に注意ですね。今回も「理由」を問われていますが、「抜き出し」ではありません。
答えるときは、最後を「~から」にしないと、たとえ答えの内容が合っていたとしても×になります。


例9空欄A~Dに入れるのに最も適当なものを次のア~オから選び、記号で答えなさい。
印を入れる部分は「最も適当なもの」
ここに波線を引くだけ。
「適当でないものを選べ」という問題もあるので、それとは違うことを一目で分かるようにするためにチェックを入れます。
なお、「適当でないものを選べ」という問題だった場合は、ここに波線を引いた後、「でない」で囲み、目立つようにします。


例10空欄A~Dに入れるのに最も適当な漢字二字の語を本文中からそれぞれ抜き出しなさい。
印を入れる部分は「最も適当な漢字二字の語」と「抜き出しなさい」の2箇所。
それぞれ波線を引いた後、「漢字二字」○印
「漢字」と「二字」にわけて2つ○印をするというのもアリですね。


例11次のア~オのうち、本文の内容と合っているものを選び記号で答えなさい。
印を入れる部分は「合っているもの」
波線を引きます。


例12次のア~オのうち、本文の内容と合っていないものを2つ選び記号で答えなさい。
印を入れる部分は「合っていないもの」と「2つ」の2箇所。
「合っていないもの」波線、さらに「いないもの」で囲む。
そして「2つ」の部分もで囲む。

答案用紙に2つ答を書く欄があるならいいのですが、そうでない場合、
1個だけ選んで△、もしくは×という初歩的なミスをしないよう、複数の答を要求されている場合はそこもチェックしておきましょう。


例13「そんなこと」とあるが、どのようなことか。20字以内で答えなさい。
印を入れる部分は「そんな」と「どのようなこと」と「20字以内」。
「そんな」で囲み、「どのようなこと」波線を引いて「こと」で囲み、「20字以内で」波線を引いて「以内」で囲む。

この問いで最も注意すべきは答え方。
「どのようなことか」と問われているので、答えるにあたって最後は必ず「~ことにしなければなりません。
「どのようなとき」と問われたら「~とき」と、
「どのような理由」と問われたら「~から」と答えなければなりません。
「こと」「とき」「理由」など、答えるにあたり最後に注意しなければならないときは、必ずこれらをで囲み、目立つようにしておきましょう。


例14ぼう線部Aを文節で分けると何文節になるか、漢数字で答えなさい。
例15ぼう線部ア~オの漢字の読みを、カタカナで答えなさい。
こういった知識問題でも印を入れるべき部分が存在する場合もあります。
例14で印を入れる部分は「漢数字で」の部分。
波線を引き、さらに「漢」で囲みます

仮に正解が『五』だった場合、算用数字である『5』と書くと×になります。
逆に算用数字で答えなさいという指示だったなら、この場合は『五』が×の扱いを受けることになります。
「漢数字で答えなさい」という問いは私も何度か目にしたことがある、典型的なヒッカケです。注意しましょう。

例15で印を入れる部分は、もうお分かりでしょうが、「カタカナで」の部分。
波線を引き、さらに「カタカナ」で囲みます。

こういう、「え?こんな答え方させるの?!」と驚くような指示が、たま~にあったりします。
滅多にないんですけど、たまに、あるんですねぇ、これが。
この場合、もちろん平仮名で答えると×となります。
このテの問いには本当に注意してください。


例16「大丈夫だよ。」と言った花子の心情を、次から選び答えなさい。
物語文の問いも、「抜き出しなさい」や「説明しなさい」、「次から選び答えなさい」のような問いがほとんどなので、論説文とは文章のジャンルは違いますがやるべきことはほぼ同じです。
が、印を入れるべき部分として物語文に特有なのが、登場人物へのチェックです。
「花子の心情」波線を引き、「花子」で囲みます。

簡単に言うと、論説文とは筆者の見解が書かれてある文章で、物語文とは登場人物の心情が書かれてある文章です。
論説文とは違い、物語文では“誰”がどう思っているのか、に注意を払う必要があります。
花子の心情を答えなければならないのに他の誰かの心情を答えたらアウトですよね。
なので、答える上で注意すべき点として、そこに印を入れます。
登場人物で囲み、目立つようにしましょう。


これで、どこにどういう風に印を付けるのか、大体分かったでしょうか。
要は、答えるときに注意しなければならない箇所波線○などの印を入れれば良いワケです。
印を入れる作業は普段の学習でもテストのときでも、必ずするようにしてください。

問いによっては、本文の重要な部分・内容が問いを読むだけである程度分かってしまう場合があります。
そこで、本文に何が書かれているかが予想できる部分が問いにあれば、そこにも印を入れます
特に物語文の読解問題は、問いの文を見るだけで本文がどんな内容で何に注意して読めばよいのかが具体的に分かる場合もケッコウ多いので、しっかり印を入れてから本文を読むようにしましょう。

ではまた例を用意したので見てください。どこに印を入れればよいでしょうか。


例1なぜ筆者は○○と言っているのか、その理由を『旅行』という語句を使って20字以内で説明しなさい。
とりあえず、こういう風に答えなさいと指示されている部分へ印を入れておきます。
印を入れる部分は「20字以内で」。
波線を引いて、さらに「以内」を○で囲む。まぁこれはもういいでしょう。

では、あとはどこに印を入れればよいか、ですが、それは『旅行』の部分です。
これをでグリっと囲み、目立つようにします。


さすがにこの問いでは細かいことは一切分かりませんが、
少なくとも後で本文を読むとき、『旅行』という単語に気をつけて読まなければならないことは分かるワケです。

わざわざ『旅行』という単語を使って答えろと言っているということは、
『旅行』が文章を理解するうえで重要な単語(キーワード)になっているかもしれない、とか、
『旅行』に関する何かが本文のテーマかもしれない、とか、
いずれにせよ、『旅行』という単語が重要なカギになっている可能性があるという予想ができます。
この「予想」が国語の読解ではとても大事です。

では続けて次の例文にも印を入れてみましょう。


例2『現実』に対応して用いられている語を指摘しなさい。
印を入れる部分は「『現実』に対応して用いられている語」
波線を引き、さらに『現実』で囲みます。

この例2では、『現実』が文章を読む上で注意すべき単語みたいだということがまず分かります。
これはさっきの例1と同じ発想。

しかしさらに例2では、「『現実』に対応して用いられている語」とあるので、
『現実』以外にも重要そうな単語が文中にもう1つありそうだ、ということが予想できます。
「対応して」とあるので、『現実』という単語とセットで使われているかもしれない、とも予想できますね。

こういうことを、あらかじめ知った上で本文を読むのと、知らないで読むのとでは当然差があります。
こんな感じで、本文を理解するためのヒントを問いの文から探す、という感覚を是非身に付けて下さい。
まぁ、ヒントが必ず問いにあるワケではありませんけどね。
続けて次の例文にも印を入れてみましょう。


例3『実感』を大事にしていくことで得られるものは何か、30字以内で説明しなさい。
「『実感』を大事にしていくことで得られるもの」、「30字以内で」にそれぞれ波線を引き、
さらに「『実感』」「以内」で囲みます。

この問いからは『実感』が読解する上で重要なカギになってきそうだという予想が出来ますが、さらに、
『実感』をどう大事にしていくのかその詳しい説明が本文に登場するかもしれない、という予想も出来ますね。

それだけでなく、「『実感』を大事にしていくことで得られるもの」という問いの文から、
「『実感』を大事にすること」についての内容が文中のどこかに書かれてあるということ、
そうすることで「得られるもの」があり、それが何かであるかも文中に書かれてあるということが、予想を通り越してほぼ断定できます。

例1、例2の問いでは「本文は多分こんな内容だろう」という“予想”ができるだけでしたが、
この例3の問いのように、本文の内容についてほぼ“断定”に近い予想ができるような問いもあったりします。

そもそも、問いになっているということは、そこがそれだけ本文で重要だから問いになっているワケなので、当然、その問いに含まれる単語やフレーズは、本文においても重要な単語・フレーズだといえます。

まぁ簡単に言うと、『問いになっている=そこが重要だとネタバレしているようなもの』、ということですね。

こんな感じで、本文を理解するうえでヒントになる単語やフレーズが問いにフツーに書かれてあったりする場合もあるので、そういう部分にもキッチリ波線や○印で印を入れるようにしましょう。

国語の読解が苦手な人ほど、問いの文が長いと、それだけでテンションが下がると思いますが、実は長い文の問いほど、読解のヒントになるような単語やフレーズが含まれている可能性が高いです。

このことも是非知っておくとよいでしょう。
特に、文章の難易度が高くて分かりにくいというとき、こういう問い(ヒント)があるとかなり助けになるはずです。


例4「彼が残した曲を声が枯れるほど歌った」とあるが、そのように太郎が歌ったのはどうしてか説明しなさい。
「彼が残した曲」に波線を引き、「太郎」「どうして」で囲みます。
「声が枯れるほど」歌うとあるので「彼が残した曲」に対し「太郎」には何らかの思い入れがありそうだ予想できます。
ということはそれに関する内容が文章のどこかで書かれてあるかもしれない、といったことが予想できますよね。


何度も言うようですが、特に物語文の読解問題の問いの文は、
問いの文を見るだけで本文がどんな内容なのか、本文に何が書かれてあるのかが具体的に分かる場合がよくあり、その結果、何に注意して読めばよいのかが本文を読む前に分かってしまうことがワリとあります。
物語文の読解問題の解き方のコツは問いの文へのチェックだと言ってもよいでしょう。

文章のジャンルが何であれ、本文の内容を予想できるような部分が問いの文にあれば、そこに印を入れましょう。

●補足

選択肢の文まで見る必要はナシ
本文より先に問いの文を見る、と説明してきましたが、選択肢の文まで見る必要はありません
例えば「本文の内容と合っているものを次の選択肢ア~オから選び記号で答えなさい」という問いの場合、その後に選択肢ア~オの文が順番に続きますが、その文は読まなくてよい、ということです。

一応その理由を簡単に説明しておくと、
この問いの場合、選択肢5つのうち、4つは本文の内容と合っていません。
つまり、読むと間違った情報が4つも頭に入ってきてしまい、逆に本文の内容を正確に理解しづらくなる可能性があります。
これが選択肢の文まで読まなくてよい大きな理由です。

問いの文そのものは読み問いの選択肢の文読まない、これでOKです。


●まとめ

●問いの文への印の入れ方
こういう風に答えなさいと指示されている部分と、本文の内容が予想できる部分に、波線を引く○で囲み、目立つようにする。

●印を入れるべき部分と方法(例)
どう答えるかに注意
 「抜き出しなさい」・・・波線を引く。
 「一文を抜き出しなさい」・・・波線を引き、「一文」を○で囲む。
 「五文字を~」など・・・数字を○で囲む。(解答用紙が5マスで出来ていない場合には注意が必要だから。)
 「漢数字で答えなさい」・・・「漢数字で」に波線を引き、「漢」を○で囲む。(算用数字で答えるとアウト。)

何を答えるかに注意
 「本文の内容と合っているものを~」・・・「合っているもの」に波線。
 「本文の内容と合っていないものを~」・・・「合っていないもの」に波線、さらに「いないもの」を○で囲む。
 (選択肢問題でよくある問われ方。合って「いる」のか「いない」のか、ハッキリさせておく。)

答えの書き方(最後)に注意
 「なぜ」・・・○で囲む。(理由を問われたときは答えの最後は「~から」にすること。)
 同様に、「どういうことか」と問われれば、最後は「~こと」、「どういうときか」と問われれば、最後は「~とき」。これらは○で囲む。

字数に注意
 「~字で」・・・波線を引き、「で」を○で囲む。(指定された字数丁度じゃないと×になる。)
 「~字以内で」・・・波線を引き、「以内」を丸で囲む。
 (※「20以内字で」とは「16字~20字」という意味。最低でも8割は必ず書くこと。)

なのかに注意
 「××君の心情を答えなさい」・・・「××君」を○で囲む。(他の登場人物と間違えないようにするため。)

本文の内容が推測できる部分に注意
 問いの文を読むだけで本文の重要な部分・内容がある程度分かるときは、そういう部分にも印を入れる。

ここで挙げた例以外にも、「あ、これは注意しなければ」という箇所があれば、そういった箇所にも印を入れましょう。
注意すべき箇所があれば印を入れて目立つようにすることが大事です。


説明文・論説文の特徴と読み方

説明文・論説文とは筆者が自分の主張を順序良く説明している文章のことです。
筆者が順序だてて説明していってくれているため、本来であれば余計なことは考えずに
書かれていることをそのまま読んでいけば解けるはずです。
ただ、そうはいっても苦手な子にとっては決して簡単ではありません。
説明文・論説文を解くためのポイントがありますので順に説明していきたいと思います。

説明文・論説文の種類は3種類

説明文・論説文の特徴ですが、説明文・論説文は主に3種類の文から構成されています。
この3種類の文をしっかりと区別して読むことが説明文・論説文を攻略する鍵になります。
(1)筆者の主張が書かれている文
   ⇒その文章で筆者が言いたいことであり説明文・論説文の中で最も重要な文です。
(2)事実が書かれている文
   ⇒一般的に知られていることが書かれており設問を解く上ではさほど重要ではない。
(3)具体例が書かれている文
   ⇒筆者の主張をわかりやすく説明するための文です。
    文章の内容を理解する上ではさほど重要ではないが設問を解く上では重要です。
説明文・論説文では筆者の主張が書かれている文が最も重要です。
文章を読む上では「どこが筆者の主張の文なのか」を気にしながら読むことが大切です。

筆者の主張を読み取るためには

筆者の主張を読み取るためにはいくつかのポイントがあります。
具体的には次の手順で読んでいくのが一般的だと思います。
【説明文・論説文読解の手順】
1.文章の話題と結論を把握する
       ↓
 2.接続語で言葉や文、段落のつながりを理解する
       ↓
 3.指示語(指示代名詞)が指している部分を正確につかんで正しい意味をつかむ
       ↓
 4.段落ごとの要点(まとめの文)をつかむ
       ↓
 5.文章全体の要旨をとらえる

上記のようなことを文章を読みながら行っていくわけですが、
これらすべてを頭の中で処理するのは小学生(特に国語の苦手な子)にとっては大変です。
そこで必要なことが線引きです。
線を引きながら読むことで上記のものに意識を向けて文章を丁寧に読んでいけるため
文と文とのつながりや文章全体の流れが自然と理解できるようになります。

説明文・論説文の線引きポイント

説明文・論説文の線引きのポイントは次の5箇所になります。
本当は他にもありますが数を多くしても迷うので初めはこの5箇所から始めてください。
【線引きの5つのポイント】
 1.逆接の接続詞(しかし、だが、けれども など)
 2.換言の接続詞(つまり、ようするに など)
 3.強調文
 4.理由説明の文
 5.具体例の文(または段落)

上記の箇所に線を引く理由は筆者の主張文である可能性が高いからなのですが、
もう一つ大きな理由として線を引いたところがそのまま解答になるケースが多いからです。
重要な箇所に線を引いているのですから当たり前といえば当たり前の話なのですが、
慣れてくると「この部分は答えっぽいなぁ」と線を引いたときに感じるようになります。
ということで、文章を読むときには毎回線引きを実践してみてください。
最初のうちは無駄な線を引いたり作業に時間がかかったりしますが次第に無駄な線も減り
時間もそれほどかからなくなります。
無駄な線がなくなったときが読解のコツを習得したときです。
線引きを身につけてしまえばどんな問題でも対応できるようになり読解が得意になるので
まずは焦らずじっくりと線引きを身につける訓練をしていってください。